背景美術の年代を感じさせる丸みと色調が非常に良い。
水の表現も世界観を形作る根幹なので力が入っている。
ストーリー自体は王道だが、全キャラクターに憎めないチャーミングさがあり、話がグロ＆シリアスになりすぎないように上手くバランスしている。
敵役のストリックランドにも家族の描写があったりで、彼は彼でがんばってるんだなーと感じさせる。
主人公のイライザが美人すぎないのが良かった。
ファンタジーになりすぎずリアリティのある地に足がついた見た目。
声を発せずどこか不幸で孤独な空気が半魚人の彼の境遇とうまく呼応している。
あと、映画における音楽の力というか、シーンの雰囲気を支配してしまうのを強く感じた。
イライザと半魚人の彼とのファーストコンタクトもBGMの力で、なんかいい雰囲気になっていた。
その後２人が実際に音楽を聴くシーンで距離を縮めるのも、言語を超えた音楽の力を感じさせる。
