本作の日本公開版はR指定で重要なシーンが編集・・・の情報が入ってきたとき、最近では『バーフバリ』の事もあり、ちょっとテンションは下がっての鑑賞したのだが、ちょっと笑えるボカシが入る程度なので問題はなかった。『ヘルボーイ』『パンズ・ラビリンス』『パシフィック・リム』のギレルモ・デル・トロ監督の最新作はアカデミー賞最多13部門にノミネート、作品賞では本命視されている。幻想的な世界観の中に、時代感を挿入した物語の構成はさすがにデル・トロ監督。
「アマゾンの奥地から」
「映画館の上に住む」
「冷戦時代」
「音楽」
「美術」
などはさすがの作りで、
「サリー・ホーキンス、マイケル・シャノン、ダグ・ジョーンズ、オクタヴィア・スペンサー」
の役者も良く非常に楽しめる。
「半魚人」
「障害」
「黒人」
「ゲイ」
を含むマジョリティーを挿入しながらの、童話のような物語がいつの間にか不思議な感動に包まれる、まさにデル・トロ監督の作家性を出しながらの世界観の作り方はやはり一流で、映画としては素晴らしいのだが、個人的には感動する作品ではなかった。