ぐるぐる映畫

シェイプ・オブ・ウォーターのぐるぐる映畫のレビュー・感想・評価

4.6
ギレルモ・デルトロの優しい愛が詰まったデルトロ流おとぎ話。

いやぁ…見終わった後に思わず拍手しちゃいましたよ…
なんか夢を追いかけている少年が撮ったような素晴らしく純粋な作品ですねコレ。
それをヒシヒシと感じたので子供の頃に戻ったような感覚がしてずっとワクワクしっぱなしでした。

正直、ストーリー自体はどこかで見た事あるようなシンプルでベタな話なんですが
この映画自体にギレルモ・デルトロ自身の映画に対する純粋な愛情というものが満ち溢れているのを全体から感じ取り、自分はストーリーというよりそこに感動しちゃいました。

あくまで水というものの枠組みの中で愛情というものを表現していたり、色の使い方だったり…うーん…その映画に対する愛情ってのを上手く言葉では説明出来ないんですが…なんというか恐らくそれを五感以外の第六感というものを刺激され、自分はそれを受け取ったんだろうなぁと。

障害、人種、同性愛など様々な差別を純粋な映画好きで、今現在も少年の心を持ち続けているギレルモ・デルトロが映画全体を愛情というもので包み込み作り上げたこのシェイプ・オブ・ウォーターという新たなおとぎ話。
いやぁ…こういう人に賞を取ってもらいたいですね。素敵な映画でした。