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シェイプ・オブ・ウォーターのsのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

「今夜ロマンス劇場で」に続き素敵な映画に出会いました。
愛には様々な表現があり、純粋に好きになること、好きな人と一緒にいることの素晴らしさが描かれている。

心を通わせるには心があれば十分伝わる。
愛に形はない。だからこそ輝く。

イライザは不思議な生物に「卵」を手話で教えるが不思議な生物に手話は分かるはずがなくきっと意味は分かっていないだろう。しかし不思議な生物はイライザの真似をする。
2人は音楽を通して一緒にいる時間を過ごしている。2人は水を通して一緒にいる空間を共有している。2人は触れ合って互いの存在を認め合っている。2人の間に言葉はない。
愛し合うことはお互いを知り、認め合うことで生まれるんだなと2人の愛し合っている姿がとても素敵でした。

言葉は時として凶器となり、使い方を間違えれば価値のないものとなると思った。

イライザの友人ゼルダの夫は、ゼルダに対し感謝の言葉がない。話すことが出来てもそれを伝えなければ意味がないと思った。

この映画では様々な差別も描かれている。
障害があること、肌の色が違うこ、同性愛であること、女性であること、職業など。
イライザ、不思議な生物、ゼルダ、ジャイルズ、博士が団結力が良かったのも皆んな差別の痛みが分かっているからこそ、孤独な気持ちが分かるからこそ、周りから理解してもらえない痛みがあるからこそ、彼らは理解し合えるのかなと思った。

人間誰しも完璧ではない。
誰もが自分に対してコンプレックを抱えている。しかしありのままの姿を認めて、理解してくれる人が1人でもいるなら本当に幸せなことなんだと思う。
そんな1人でありたいし、そんな1人に出会いたい。
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