オスカー発表前に観たかったけど観れず、今日作品賞を獲ったのを見届けてそのまま映画館へ。
テーマも音楽も美術もとにかく美しい…
エンタメとしての映画というより、一つの芸術作品に近い。
ずっと深海の中でゆらゆら漂っているようなクラシカルでロマンチックな大人のファンタジー。
イライザを演じたサリー・ホーキンスは、「パディントン」では心優しい良き母がピッタリだったけど、今回は同じ心優しい役でも、完全に恋して愛するひとりの女性でした。
〝彼〟とのシーンのイライザは、手話・ダンス・卵を置く手つき・視線までもがなんだかとてもエロティックでドキドキしてしまった。
そして「gifted」に続き、やはり良い位置につけているオクタヴィア・スペンサー笑
良い映画にオクタヴィア・スペンサーあり…
助演女優賞は逃したけど、素晴らしかった。
声を失ったイライザと見た目は怪物の〝彼〟の言葉のいらない美しい愛に対して、
高級車キャデラックに乗り、絵に描いたような家庭を持つのに自己中心的なストリックランドの残酷さが対照的に描かれていたのが印象的。
ストリックランドの指がどんどん腐っていくのが彼の心のようで恐ろしかった…
素敵なシーンがたくさんあるんだけど、予告や今日のアカデミー賞でかなり観てしまっていたのと、事前情報も入りすぎていたために新鮮味が味わえなかったのが残念…!
どんな映画か全く知らないで観に行きたかったな笑
あとレイトショーで観たら良さそう。
なんだか観ている最中よりも観終わってからの方が後を引く不思議な映画。