liftman

シェイプ・オブ・ウォーターのliftmanのレビュー・感想・評価

3.8
思っていたよりもロマンチックで王道なストーリー。
筋そのものや冷戦下の設定にサプライズはなかったけど、主人公やまわりの人々がマイノリティで、その話がアカデミー賞をとってものすごくメジャーになってるのを我々が今観てるというのはすごく今っぽい気がします。

美術がハイクオリティかつ暖かくて美しくて、とてもノスタルジックで心地よいです。
ふとしたところにエキセントリックな場面があってラテンの監督だったなって思い出しますが、半魚人もハイクオリティな造形だけど意外と人間に近く、ニッチな方面よりもより多くの観客、特に女性受けしそう。

なんといってもサリーホーキンス。
言葉を話せない役だけど、とても豊かな表現力で目が離せませんでした。
マイケルシャノンもすごい存在感。

ロマンチックといえばどういうわけかずっとフランスっぽいムードで、映画館とアパートと研究室みてたらなんだかジャン ピエール ジュネ思い出しました。
とてもいいシーンでまさかのゲンズブールが流れるのもグッときます。
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