ああー、映画好きでいっぱい見てきて良かった。映画館に行くことをいとわない自分をほめてあげたくなるよ！そう、こんな映画を観たくて映画館に通ってた。
美しい。そう、美しいものが観たくて映画が好きになったことを思い出した。そんな映画。
アカデミー賞はきっと「スリー・ビルボード」だろうなと思ってたけど、このシェイプオブウォーターだった。（アカデミー賞発表前に観ておきたかったー）
アカデミー会員の皆さんたちは「ああ自分は美しいものを作りたくて映画の世界にきたんだった」との思いからこの映画に投票したんだと思いたい。
こんな素敵な色を音を物語をありがとう、デルトロ監督。
以下つらつらと思ったことなど。
・ミスターX（エンドロールにはそうなってた、はず）は意外とイケメン。
・年齢指定をいろいろ言われているけども、大人のためのメルヘンなのでお子様にはまだ早いと思います。
・日本版のボカシもいろいろ言われてますが、これデルトロ監督わざとやろｗ「日本やったらここにこうボカシとかモザイク入るんやでぇｳﾋﾋ」とか絶対いうてる。
・この映画を観た後は水滴に涙し、ゆで卵を食べたくなる症状が出ます。
・アカデミー主演女優のフランシス・マクドーマンドの発言には私は反対。いわゆる少数派にゲタをはかせようってやつ。実力の上から順、当然人種性別嗜好は関係なしで。で、この映画だと人種性別性的嗜好がちがう人間が必然として出てきていて「はいはい少数派を使っときゃええんやろ？」じゃないとこが素晴らしい。
・声をなくした女性、水棲生物ときたら当然人魚姫を思い出すんだけど、イライザが靴好きの設定が絶妙だった。（あまりみなさん指摘してないので）
・雨漏りする狭くてベッドとソファを両方は置けないような部屋なのにあんな部屋に住んでみたいなと思わせる美術スタッフ素晴らしい。
・印象に残るサリー・ホーキンスの指。もしかしたら指がなにかの隠喩でもあるのかな？深読みしすぎか。
・サリー・ホーキンスへの愛のある撮り方！！ここ強調したい！！！最近の映画は女優さんに愛がないと思う。汚く撮りすぎ。オ○エント急行とかキン○スマンとかひどかったよ！サリー・ホーキンスが美しく愛おしく感じられるこの撮影素晴らしいわー。
・時代を60年代にしたのは生々しくなるから、って言ってたけど、出てくる映画と音楽のチョイスが絶妙すぎて。避暑地の出来事の主題歌「夏の日の恋」はクスッとしつつ泣けた。
・ああもう語りたいことだらけ！！
あらためて、ギレルモ・デルトロ監督作品賞監督賞おめでとうございます！
