まこと

シェイプ・オブ・ウォーターのまことのネタバレレビュー・内容・結末

4.5

このレビューはネタバレを含みます

「あなたと私は一緒」
同じ感想を持った人がいなかったので、まずは私が一番好きなところを。

イライザの隣人で友人の彼。
退職して絵描きになるも、世の中からは必要とされず、毎日のように通うパイを出す店で話し相手になってもらう(パイは不味いのに)
そう、彼は孤独なのだ。
自分でも「絵描きは孤独なのだ」と言っている。のにも関わらず内心孤独を認めていない。
彼だけじゃない。この作品に出ている主要なキャラはみんな孤独を抱えている。
イライザは声が出せない世界で孤独
イライザの職場の同僚の彼女も、自宅では夫に相手されず孤独
研究所所長の彼もまた恵まれた家庭のようで、孤独を感じている。
半魚人もそうだ。

そんな隣人の彼がパイ屋で店主から拒否された後から彼は変わる。
半魚人を助けることに協力するのだ。孤独を認め、繋がりを求めた。
前置きが長くなったけど、そんな隣人の彼が一番好きだ。



オープニングとエンディングのナレーションは半魚人の声。
そんな半魚人の彼はイライザのことをナレーションで"マイプリンセス"って呼んでるんだよね(字幕では"彼女")
エンディングで気づいたときに、涙腺崩壊した。
彼もまた、孤独に生きてきたのだ。
自分を異形のものと思わず卵や音楽を教えてくれたイライザ。
そんな彼女をマイプリンセスと呼ぶのも必然。


音楽も秀逸!
ホントにサントラが良すぎてすぐにポチった。
「グレイテストショーマン」観てる場合じゃないぞ、そこの高校生(失礼)!

碧(緑)色が全体的に映えて、また重要な意味を持つ。
なんなら字幕も黄色じゃなくて碧が良いんじゃねぇかなぁって思ったけど、きっと字幕まで碧にしたら観づらいんだろうね。

今のところ文句なしで今年1。
あともう一回くらい劇場行きたいけど、他に観たいのが多すぎるわこの時期。
デル・トロ、アカデミー賞おめでとう!
パシフィックリムも楽しみにしとるで!
まこと

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