LUCA

シェイプ・オブ・ウォーターのLUCAのレビュー・感想・評価

5.0
とてもよかった!
時代背景描写が多かった!民権運動、同性愛批判やソ連との宇宙開発競争などその当時の問題を盛り込んでいることで、いかに混沌としている世の中だったのかを表現しているよう思える!
そしてこれらは現代社会において起こっている問題を彷彿させる。

主人公を取り巻くミスフィッツ達も個性豊かで色味のないシーンでも退屈させなかった。

主人公がクリーチャーに出会ったときもっと驚くかと思ったけど、あっさり受け入れていた。主人公自身が不完全な人間であり、孤独だからというだけじゃなく、人種のるつぼの中で働いていたからということもあると思う!

以前からデルトロ監督が言っていた「映画のなかでトイレ、自慰行為、セックスが描かれないのはなぜだ」ということが全て描かれていて、笑ってしまった。自腹切ってるからできたのかな!?

マイケルシャノンの「南米からきた野蛮なもの」てきな台詞が刺さった、恐らくワスプである彼がこのセリフを言ったことはこの時代における白人至上主義の表現だけではなく現代アメリカへの風刺としてもとらえられると思う!

音楽、小物などもとてもよかった!クリーチャーと一夜をともにした後に主人公のバンダナと靴の色が変わっていた!
「Chitty Chitty Bang Bang」や「shenandoah」も主人公の心情を表現していたと思う!
あとマイケルシャノンが読んでた本とか!フォードのアメ車とか!

本当に細かいところまで作り込まれてた、一回観ただけじゃわからん!
終わり方もすき!満点!


You'll never know just how much I love you.
LUCA

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