ろーぜす

シェイプ・オブ・ウォーターのろーぜすのレビュー・感想・評価

3.6
悪くはなかったです
けど良くもなかったです

これは「パンズ・ラビリンス」を
観た時にも感じたんですが
ストーリーが薄いんですよね
普通だと思います
時代や登場人物が違うだけで
こういう一連のストーリーの流れの
映画って結構あると思うんですよ
監督自身が好奇心旺盛なのかも
なんか色んなものがちりばめ
られてるから、薄くて広いって感じて
私は登場人物に感情移入ができなかったですよ

この映画を単に純愛映画と観るなら
私はダメですね
直球ラブラブなラブストーリーが好きな者ですから
この映画はファンタジーやサスペンスの要素も入ってますから

でもよくよく考えてみると
登場人物全員がどこか孤独感を感じ
差別やそれぞれに抱えるものがあったり
また言い方は悪いですが虐げられて
いるような人達だったような
あの悪役の人だってある意味
虐げられて追い込まれた人ですよ
作中で差別シーンがありましたしね

もしかしたらアカデミー作品賞
を獲得したのはそこの所にあったかも?
監督はアカデミー監督賞を受賞した時に
私は移民です
っていう言葉から始まったから
たぶん、愛を通して世界中のどんな人
(人種、生い立ちなどの境遇、障害など
に関わらず)
そして生き物も同じなんだと
そこに一切の壁はないんだと
伝えたかったのかもしれないですね

現実と虚構っていうか
簡単に言うとファンタジー感
それにこだわり過ぎてるのかなあ
この映画もそんな匂いがしました
あえて挑んでるのかもしれないけど

私は映画の技術的な事はわからない
だからこの映画の美しさもわからない
もちろん美しいなあと感じる映画もありますよ
でも美的感覚って人それぞれだから
私はその美しさや綺麗さを感じ
られなかったのです

もし純愛だけではなく、上記に書いた
もう1つのことを伝えたかった
のならもう少し人間を描いて欲し
かったし、ストーリーに厚みを持たせ
て欲しかったかな
撮影とか映像の使い方の技術は進歩
したのかもしれませんが
脚本の腕は進歩してないような

色んな観かたがあると思いますが
私の感想はこんな感じです!
この映画を15禁にするには
もったいないかなあとは思います
そこまでの描写じゃないし
あんなの昔のテレビでは普通に
やってたでしょ
ろーぜす

ろーぜす