つう

シェイプ・オブ・ウォーターのつうのレビュー・感想・評価

4.2
『2018年に届けるおとぎ話』

舞台は1960年代のアメリカ。ソ連との冷戦時代にあったアメリカは秘密研究所でアマゾンで祀られていた生物を捕獲し研究をしていた。そこで働く清掃員のイライザは質素な毎日を送っていた。次第にイライザは、その生物との言葉を超えた愛が芽生えていくのだった…

前評判も高くアカデミー賞も受賞した「シェイプ・オブ・ウォーター」

メッチャ良かった。何が良かったというのは難しいというかホントにバランス感覚が素晴らしい作品で映像、演出、演技、音楽などで全てのポイントで85~90点の出来を達してる作品。

シンプルに「凄く良い」ってのがしっくりくる作品。

喋れないイライザなのに動きや表情で感情表現が豊かだし。ストリックランドを手話で煽るシーンは圧巻。手話の間の使いかも絶妙だし。顔の表情も素晴らしい。イマイチな女という役柄なのに、その時は「氷の微笑」のシャロン・ストーンかばりに妖艶な笑みを浮かべるのは凄いですね。

あとはAmazonで祀られていたという生物も素晴らしかった。こういうのはギレルモ監督ならではのセンスが炸裂してるし。デザインにはアカデミー賞を獲得した日本人の辻一弘さんも手掛けているのもイイですよね。

あと水中の描写は良かった。映像は古典っぽさを残した描写でも、こういうポイントは2018年だからこそ出来ますよってポイントを押さえてて素晴らしかった。

多くは語らずにとにかく観に行って欲しい。フツーに傑作ですw
つう

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