ビジュアルと音楽と色調が素敵。デルトロらしい造形美と、グロデスクと呼ぶには目を背けがたい表現は「はあ〜デルトロ！」って感じ。ストーリーは至ってシンプルシンプル、あらすじにしちゃえば実験体の魚人と女の人が出会って、恋に落ちて、殺す殺さない逃す逃がさないすったもんだあるよ！だけのネタバレもくそもないストーリー。
だけどこれが2時間間延びせず、最低限の場面と登場人物だけで飽きることなく描けるってのがすごい。
おとぎ話ってそういえば、形骸化されているのになぜか何年も何年も、どこの国でも、老若男女問わず、何度もリメイクされているもののことを呼ぶんだよな。まさにそれ。って感じでした。
アカデミー賞うんぬんよりもはや、デルトロの描くファンタジーに浸りたい欲を持っているか持っていないかですよ。
デルトロが作ったからわたしにとっては意味があるんや。
