ざっくり言うと 言葉を話せない女性が、アマゾンの奥地から捕らわれてきた異形の生物に“恋心”を抱き。彼をなんとか助けたいとする物語。
昨今「本当は怖いグリム童話」的な。昔から知られた童話にオトナの解釈、現代社会の実情を照らし合わせて、ちょっとダークに仕上げて見せる作品とかもあるけれど。
この作品も ハッキリとした原作はないだけで、そういう雰囲気はあるのかな。オトナが見る童話という。
確かに はんぎょどん の存在こそありますが、物語としてはそこまで突飛な展開はなく。
イチ純愛ストーリーという体で見ればよくできたオハナシだと思います。
んで その分の裏を返せば、少々 物足りない感じもなくはないわけで。
あとは 彼女が“彼”に惚れた要因が伝わってこなくって。
そこがピンとこなかった点がちょっと惜しいというか。
とはいえ(現実の)アメリカの社会的状況では たいへん生活しにくいバックボーンを持つ方たちを彷彿とさせる描写も多くて。
今の時代背景込みで、見ておいて損はない一本だと思いました。