青い世界。始まりから終わりまで、ずっと水の中にいたような。
息が苦しくなるくらいにうっとりと美しい世界でした。エロもグロもユーモアもあるのに美しい。
赤ん坊の頃につけられた傷を背負い、声帯の障害を抱えながら、隣人や同僚とひっそりと暮らしていたイライザが出会ったのは、捕らえられた異形の存在。
神ともモンスターともつかぬ者に心惹かれ、心通わす大人のファンタジー。
赤い靴を諦めながら日々を過ごす、もう若くはない女性を演じたサリー・ホーキンスの説得力たるや！
あのヌードを見たら、「あぁ…そう。そうやんな。うん」というしかないですもん。
エンドクレジットまで、ずっと面白かった。ラストも満足。でも、今も悲しい気持ちが残ります。なんだろう、これ。
