観なきゃ良かったと後悔しトラウマとなった映画「パンズラビリンス」の監督ギレルモ・デル・トロの映画という事で、かなり身構えて鑑賞した。
美男美女が登場しない、こだわりのキャスティングも挑戦的で面白い。
でも、やっぱり目を覆うようなイヤなシーンがあり、後々まで精神的に追い詰めてくるので、好きなタイプの映画ではない。
ただし、水の色でもある青を生かした独特の世界観を作り上げた監督の力量は凄いと思う。
特に、主人公イライザとアマゾンから来た不思議な生物が風呂場で愛し合うシーンは素敵だった。ジェームズ・ジーンの絵も素晴らしかった。
様々なオマージュも映画ファンとしては、特典的に楽しめる。
そして、あの不思議な生物は、間違いなく映画史上最も美しいモンスターであろう。
けれども私は、「美女と野獣」が好きです。