デルトロ監督作品は好きではあるが、正直すごく面白かったといったことはあまりない。
監督自身が特殊効果マン出身なのでどうしてもビジュアルが先行してしまって物語で面白さを出すところまで気がまわっていない印象だった。
そして意外にもいつもの監督作品と趣を異にする今作では全ての要素の背丈が揃い、バランスのとれた仕上がりになっている。
監督が幼少のころに着想したという今作はデルトロ印の部分を除いたら画面の色調や雰囲気などまるでアメリの様。
そんなラブロマンスの体をしていながらもグロやバイオレンスなどの描写が入ってくるとやっぱりデルトロっておいら達と同じコッチ側の人間なんだなぁと妙な安心感をおぼえたのでありました。