nokoko

シェイプ・オブ・ウォーターのnokokoのレビュー・感想・評価

3.8
鑑賞前、グロい、という感想が先行したイメージであったのだが、実際観てみると、ただただ純粋であたたかいラブストーリーだった。

イライザはたしかに、恋愛映画のヒロインのような華やかさがあるわけではないし、若くもない。だが、滲み出る無垢さがとても可愛らしい。女優さんの力なのだと思う。
ジャイルズに、手話で訴えかけるシーンでのイライザの迫力は、鬼気迫るものがあって引き込まれた。
「見殺しにするなら、私たちも人間じゃない」(うる覚え)という台詞が心に残る。

シーン1つ1つが美しく、場面の切り替わりも芸術的だった。
イライザと魚人の思いが通じ合った日の、イライザが職場に向かうバスの中、窓に当たる雨の雫から、職場で掃除道具入れを押して歩く足元までの流れがとても綺麗。
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