みゅうちょび

シェイプ・オブ・ウォーターのみゅうちょびのレビュー・感想・評価

3.0
物凄く観たかった!やっと鑑賞できた。
しかし。。。
期待値が上がりすぎたのだろうか。
あまり響くものがなく、なぜ作品賞まで獲れたのか疑問すら覚えてしまった。

確かに、魅力的な題材だと思う。

アマゾンで捕獲された知性や感情を持ち合わせた生物と1人の言葉を発することができない女性が出逢う。魂が引き寄せたかのようにあれよあれよと言う間に惹かれ合う2人。
虐待し、実験の対象としか見ない人間たちに囚われたその生物をなんとか助け出そうとするが。。。

ファンタジー映画なので、説明のつかないことはたくさんあっても良いのだけれど、それが、スッキリと自分の中に落ちてこなかった。
あと、自分が嫌いなミュージカル的な要素が盛り込まれていたのも惹かれなかった原因の一つかもしれない。

お話しは、とても綺麗に纏められていて、魅力的なのだけれど、なぜ?にひっかかり、そこに目をつぶれなかったからなのかと思う。

最後も、あまりにもありきたりで、美しいとは思ったけれど、「エヴォリューション」で海の中を女性の姿をした未知の生物が少年の口へ酸素を送りながら泳ぐ姿の方が数倍美しかったし印象的だったと感じてしまった。

とても好きな題材であるが、言われてみればギレルモ・デル・トロ監督は昔から好きな監督だけれど、最近の作品よりも「クロノス」や「デビルスバックボーン」など、昔の作品の方が好きなので、今回も怪獣ものではない作品と言うことで、昔のような作風を観れるのかという期待が高かったせいかもしれない。

時代にあった題材を誰にもわかりやすく、ファンタジックに描いたということで評価されたのかな。

なんだかとても残念な気分。
みゅうちょび

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