水辺の君に

シェイプ・オブ・ウォーターの水辺の君にのレビュー・感想・評価

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というわけでやっと鑑賞。久しぶりにデルトロの芸術性と変態性とエンタメが上手く融合した傑作ですね。
個人的にも好きな60年代ってのもあるけど、美術がホント素敵。そして色彩。効果的な深いブルー=グリーン。そこも含めて各種メタファーから滲み出るマイノリティー達の生活と抑圧。マジョリティーですら失敗の許されない正しさの強制が常識である社会の中で描かれる半魚人との愛。それ自体がロマンティックであり解放の象徴であり、キレイに描けば描くほどグロテスクさも増すというデルトロ節全開。これがたまらない人にはたまらないんでしょう。個人的にはそこまでは…。でもラストがハッピーエンドなのはやはりデルトロも私達もそれ自体を求めていたからではないでしょうか。映像な中ではマイノリティーも幸せになれるという。
というわけで誰よりロマンティストな監督なのでした。面白かったです。
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