アカデミー賞受賞作品。
観たのは1週間ほど前だけど、感想がまとまらなくて…。
なんというか、ストーリーは特に意外性もなく、ひどく感動することもなく、私の中でスーッと終わっていった映画だった。
おとぎ話の中のような映像と、半魚人の芸術的な美しさ。
冷戦中にあって、国に仕える人たちの大変さをさり気なく表現し、各々のキャラクターがその時代を象徴してノスタルジーを感じさせる。
治っていく傷と、腐っていく指。受け止める者の内面を象徴する演出に拍手。
ストーリーや役者さんの演技だけではなく、映画の全て丸ごとを評価されたって事なんだろうなーと思った次第(作品賞ってそういうことか)。
言葉を介さずとも通じ合った時の喜びって、きっと特別なんだろう。