邦題がださくなくて本当に良かった。
「彼女と不思議な水の世界」とか
「シェイプ オブ ラブ」とか笑そういうのに変えられなくて本当に。
THE SHAPE OF WATER
“水”
あるときは、一滴のしずく
あるときは、集団の雨水
あるときは、それは海で
くっついたり離れたりを繰り返し
恒久的に変わり続ける
形のない美しいもの。
私たち生き物は、
水から生まれて
肉や骨をまとうものの
ほぼ水そのものであり、
見えなくなっても、
またどこかの“水”になると、
決まっているのかもしれません。
自慰行為や血の出方など
趣味の悪さというか良さというか
変さはあるものの、
衣装・美術・俳優・音楽・編集
全てがすっきりとまとまっていて大変美しく、
ダイバーシティ&インクルージョン全部盛りの訴求力で、
すべての人の心にしっとりと響くファンタジー。
「ずっと独り。自分はこの時代に合ってない気がする。」
それぞれの孤独に寄り添う要素が
随所に散りばめられていています。
悪者の“いつまで頑張ればいい?
科学者の“本当にやりたいことは”
主人公の“誰にも届かない”
マイノリティの“あなたに私がわかりますか?”
とても優しい映画でした。