昔、銀座方面から築地方面へ向かう晴海通り沿いビルに〝銀座シネパスト〟と言う個性的な映画館が有った。
何と言えばいいのか階段を下って薄暗い地下道のような通路は、ビルを通り抜けできる構造。
その地下通路内に小さな3つの映画館があり、ある日どういう経緯か記憶に無いが観る気もなく観た映画がギレルモ・デル・トロの『ミミック』だった。
まったく予備知識も無かったので仕方ないが、暗い気持ちで映画館を後にした記憶だけが今でも残っている。
なのでこの監督との相性は合わず、どんな作品を観ても『ミミック』の監督だと過去の記憶が蘇ってしまう。
更に前々からどうも〝サリー・ホーキンス〟は演技が鼻につく苦手な女優さん。
苦手が色々重なれば例え面白い映画だとしても、面白いと感じる訳がない。
(そもそも何で観たんだと言われたら元も子もないのですが…)
できるだけ冷静に考え振り返って見れば、ストーリーも半魚人もいろんな意味で甘すぎヌルヌルすぎる。
自分が純粋なココロをもう少し持ち合わせていたら、感じ方も違ったのかもしれない…。
しかし苦手の〝サリー・ホーキンス〟でも、彼女だからこそ成り立つ映画だったのかもしれない..★,