シェイプオブウォーター
(事前情報無しで鑑賞)
前日に観た映画を次の日、レビューをたっぷり読み込んでやっと話の輪郭が見え出し、自分の感受性どれだけ曇ってるのと思った作品。😭😭
高度過ぎて理解不能と思ったらアカデミー四冠映画だった事に後から驚く！笑
好き嫌いが分かれるダークファンタジーの部類。視聴者層がある程度限定されそうな映画でアカデミー取るのは凄いと思った。
言葉を失ったヒロインと非人間の“彼’。
危険でおぞましい生命体に最初に手を差し伸べる事が出来るのは彼女が言葉に依存出来ないことで却って俗世間の常識や枠に囚われて来なかったゆえと言ったところでしょうか。
まるで難解な絵画を自分の感性だけで読み解く能力を問われるような映画。逆に言うと自分の想像力でストーリーをどうにでも補完する事の出来る参加型映画とも言えるかも。
見終わって、ターザン、美女と野獣、ゴジラ等と同じクラシカルな映画だった事に気付いた。話は単純な筈なんだけど映画の持つイメージ、注意深く観ないと過ぎてしまう微細な仕掛け等に飲み込まれてストーリーの軸足が掴めないから難解な絵画に見えてしまうように感じた。
印象に残るシーンを２つ。
①雨の桟橋
陸地では行き場のない異種の彼。桟橋から先は彼の居場所であり同時に永遠の別れを予感させるカット。モノクロ風の重たい画像で描かれる。もしポストカードがあるなら欲しいかも。
②“彼”と抱き合いつつ振り向く主人公の表情は“彼の不気味さ”を打ち消すほど妖艶。色んな顔を表現出来る上手な役者さんに圧倒され、アカデミーに加点した場面なのでは？と個人的に思う
万人向きでは無い映画と思いますが、見終わった後、3日間くらいその世界観に飲まれている自分に気づく。
映画とは見終わって育てる側面もある事をこの作品で教えられた。今後の追記、加点が予想される為、今は星3個にしておきます。
