モエシャンドン

シェイプ・オブ・ウォーターのモエシャンドンのレビュー・感想・評価

3.8
失語症の女性と人型の人魚のような生き物が心を通わせていく中で、周囲のさまざまな障害を乗り越えていく物語。どのような恋愛にも似たような要素があって、それを「人魚との恋」という特異点を使って象徴的に表現しているような気がする。
恋をすると周りが見えなくなること、気持ちに振り回されて冷静さをなくすところ、逃避行にロマンスを感じるところなど共感できる点がたくさんある。
主人公ふたりが言葉を使わないので行動だけでそれらが表現されていて、それが逆に安っぽくなくて、必死さがあって良かった。