鍋レモン

アメリカン・アサシンの鍋レモンのレビュー・感想・評価

アメリカン・アサシン(2017年製作の映画)
3.4
⚪概要とあらすじ
『メイズ・ランナー』シリーズなどのディラン・オブライエンが、ヴィンス・フリンのベストセラー小説シリーズの主人公を演じるスパイアクション。

テロで恋人が亡くなり、テロリストへの復讐を決意したミッチ・ラップ(ディラン・オブライエン)は、CIAに潜在能力を買われ、スカウトされる。ミッチが元ネイビー・シールズの鬼教官スタン・ハーリー(マイケル・キートン)のもとで訓練を積む中、ロシアからプルトニウムが流出する。CIAは核兵器によるテロをたくらむテロリストの思惑を砕くため、世界を舞台にしたミッションをミッチに課し...。

⚪キャッチコピーとセリフ
“ただ復讐のためにCIAを利用した男。世界の命運は、この危険な若者に託された。”

「ミイラみたい」

⚪感想
アクション作品。

期待はしていなかったけどアクションにリアリティがある。
ガンアクション、ボディーアクション、カーアクションとどれも楽しめるクオリティ。船の中も良かった。
ちょっとうわってなる痛さがたまらないし、容赦ないのが好き。

2017年だけに映像が綺麗で、CGのクオリティも高い。
街並みも美しくそれだけでも観ていて面白いし、高そうな車も。

ジャケットみて主人公がポール・ウォーカーかと思ったら『メイズランナー』の主役の俳優さんだった。でも観ているとポール・ウォーカーに見えるほど似ている。鼻が結構違うから正面は似ていないかも。

主人公ミッチ・ラップにはコリン・ファレルやジェラルド・バトラー、クリス・ヘムズワースの名前も上がっていたそうだが最終的にディラン・オブライエンに。そのため原作とは違い年齢を若くしたよう。
スタン・ハーリーにはブルース・ウィリスがになる予定だったがマイケル・キートンに。マイケル・キートンは悪も善もどちらも演じてしまう。

ディラン・オブライエンはスタイルが良い。足長すぎって思った。しかもひょろひょろって感じではなく重めのパンチなのが凄く良かった。

マイケル・キートンは以前にも増して貫禄が出て怖い。鬼教官っぽいけど気に入ったやつには愛のある指導を。

『ミッションインポッシブル』の下位的な作品。
まとまっているし、アクションもしっかりしているので何が足りないかと聞かれたら難しいけど満足感はない。

ハリーの指導もあるけどミッチがめちゃくちゃ強い。いや18ヶ月であの腕前は才能が溢れすぎ。もうちょいやられてくれても。

またイスラム教かよって思ったけど最初だけで長引かなかったのでよかった。

キャッチコピーはちょっと間違いでは?

r-15ほどグロくない。



⚪以下ネタバレ



主人公の指導者的存在、過去に拗らせた教え子作りすぎでは!?
『ドクターストレンジ』とか他にも色々。

スタントの訓練の時に「喉の真ん中をナイフで刺すこと」「ミッチがナイフの刃を手で掴んだこと」がラストで活かしていたのが良い。

スタントのあの電撃ビリビリの指導怖すぎ。吐いてる人いたじゃん。
IKEA風のセットで殺しの訓練も面白かった。

訓練受けていたスコット・アドキンス演じるビクターが序盤であっさり殺されたのつらたん。
アニカも自分で死んでしまったしみんな死んでく。

ゴーストはもうちょい有名な俳優さんでも良かったんじゃないかなと。ボス的な存在なのにオーラがそんなない。いやゴーストだからか。

海でプロポーズし成功した直後に銃撃テロがあり恋人を殺された男。ミッチの目の前で2、3発撃つのクソすぎ。その結果ミッチは独自に首謀者に近づく。
復讐のためにアラビア語やコーランの内容を覚え、体も鍛えたらしいシーンがかなり印象的。
せっかく復讐を果たせそうだったのにCIAに目の前で敵を殺さ、死んだ後もナイフで滅多刺し。
逮捕かCIAに加入の選択が出されCIAへ。プルトニウムの事件に関わっていく。

キャッチコピー「ただ復讐のためにCIAを利用した男」は間違いな気が。CIAが来た時点である意味復讐の相手は殺されていたし、利用ではなく選択肢がそれだっただけ。復讐の相手を悪とし、悪さをする輩も悪として復讐の目を向けている解釈もできるけどね。

ラストは核爆弾をアメリカのせいにした次期大統領候補の後ろにミッチが。

⚪鑑賞
午後のロードショーで鑑賞。
鍋レモン

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