すとんこ

機動戦士ガンダム THE ORIGIN 誕生 赤い彗星のすとんこのレビュー・感想・評価

3.0
「機動戦士ガンダム(ファースト)」の前日譚を描くシリーズ第6弾にして完結編!

宇宙世紀0079、ついに開戦した地球連邦とジオン公国との間の戦争、「一年戦争」。
圧倒的戦力差を覆し連邦艦隊を撃破し、さらに艦隊司令官のレビル将軍まで捕虜とした″ルウム戦役″と、その後に締結される戦時条約″南極条約″を描くって話☆

本作の肝は、今まで歴史的事実として語られていた(あくまで「ガンダム」世界の中で)、捕虜となったレビル将軍が如何にして脱出し「ジオンに兵なし!」の大演説を行ったのか?の謎が解き明かされること。

ジオン有利に終戦協定を結ぶ為の最有力な手駒をみすみす取り逃すとは、なんとも脇アマアマな警備態勢だったのか?はたまた余程優秀な救出部隊を連邦側が派遣したのか?なんて想像していましたが、なるほど、そういうことだったのですね。
ネタを割りますと、ジオン内部の戦争継続派(キシリアの派閥)の働きによってレビルが解放されたのです。うん、悪くない。
オリジン・シリーズでは稀少な加点ポイントです。

一軍の将が作戦行動中に部下を失って泣きじゃくるという無様な姿を晒すドズル、
相変わらずのストーリーに必要ない″ファースト・キャラクター″の登場(リュウ、カイ、アムロ、セイラなど)、
明らかに効率の悪い武装で戦う″黒い三連星″(オルテガのでっかいヒートホークはなんだよ!(怒)フザケてんのか?)、
といった「やれやれ」なシーンは健在なれど、シリーズの締め括りとしては良い着地をしたかと思います。

ゼイ肉を削ぎ落として、6話分を90~120分位の話にしてくれたら最高だったのになぁって思える一本(* ̄ー ̄)☆
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