くずみ

荒木又右衛門 決闘鍵屋の辻のくずみのレビュー・感想・評価

3.8
カタルシスを排除した仇討。同じ題材の芝居などでの荒木又右衛門は、真面目すぎてエキセントリックささえ漂う人物になっている。この映画での彼は、武家社会の問題点も冷静に見据える理知的な性格に描かれている。演じるは三船敏郎。立ち回りはまだ初々しい。
実戦を知らぬ侍たちの戦闘が、滑稽で無残。その状態を俯瞰して強調。
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