花椿

悪と仮面のルールの花椿のレビュー・感想・評価

悪と仮面のルール(2017年製作の映画)
3.5
玉木 宏は整形後感を出すために顔に鍼治療を施して撮影したと言っていて、表情が硬く不気味で良かった。

小説も読んだけれど、概ね原作通りで安心して観れた。この役は吉沢 亮かな、って読んでたから想像通りで嬉しかった。

死が近くなり《邪》という存在を残すことで、この世への未練や生死をコントロール出来ない怒りを晴らそうとする支配欲の塊みたいな設定が素晴らしいと思った。
そんなことなかなか思いつかない。
けれどその《邪》は所詮悪人になることしか出来ないというのは面白い。
マザーテレサが『愛情の反対は憎しみではなく無関心である』と言ったように、悪は善と紙一重で、人間という生物への執着がそれだけ強いからこそ、何かを壊したり他人を傷つけることで生命への優越感を得ようとする。
本当にどうでも良いと思っているなら否定することも疑問に思うこともない。
そのことに気付かない、悪を突き抜けることで出し抜いたと思っているところが愚かで、他の人間と同じように生きたかったのに生きられなかった哀れな存在。