FREDDY

悪と仮面のルールのFREDDYのネタバレレビュー・内容・結末

悪と仮面のルール(2017年製作の映画)
1.7

このレビューはネタバレを含みます

芥川賞作家の中村文則による同名サスペンス小説を玉木宏主演で映画化した本作。印象としては、久喜文宏を演じた玉木宏をはじめ、榊原を演じた光石研、久喜捷三を演じた村井國夫、会田を演じた柄本明などといったベテラン俳優陣の重厚感のある抜群の演技力と圧倒的な存在感はとても魅力的でしたし、久喜幹彦を演じた中村達也の怪演もまた印象的で、目に残るものを強く感じました。そして、実父から悪に染まるように育てられた久喜文宏を軸に描かれる物語は今後の展開がどうなるのかが終始気になり画面から目が離せずにいましたし、新木優子が演じる、文宏が思いを寄せる久喜家の養女・香織との恋愛ドラマも見応えがあり、個人的には面白かったですね。ただ、全体的に地味で物語に深みはなく、人によっては退屈に感じてしまうと思いますし、過激な描写や奇抜な設定のわりには淡々としているので物足りなさも。それでもラストに映し出される、文宏と香織がそれぞれの想いを涙ながらに綴るシーンには思わず目頭が熱くなりましたし、これまで退屈と感じていたものが、このシーンの為の"長い前フリ"として自然と置き換えている自分がいました。本作は人を選ぶ作品かもしれないが、決して悪い作品ではないですし、オススメは難しいが、観て損はないかと。