悪と仮面のルールの作品情報・感想・評価 - 10ページ目

悪と仮面のルール2017年製作の映画)

上映日:2018年01月13日

製作国:

上映時間:138分

ジャンル:

2.9

あらすじ

11歳の久喜文宏は、この世に災いをなす絶対的な悪=“邪”になるために創られたと父から告げられる。やがて、父が自分を完全な“邪”にするために、初恋の女性・香織に危害を加えようと企てていることを知り、父を殺害して失踪する。十数年後、文宏は顔を変え、“新谷弘一”という別人の仮面をつけ、香織を守るために殺人を繰り返していた。そして、文宏の過去を知る異母兄の幹彦や日本転覆を企むテロ組織が香織を狙い始めたと…

11歳の久喜文宏は、この世に災いをなす絶対的な悪=“邪”になるために創られたと父から告げられる。やがて、父が自分を完全な“邪”にするために、初恋の女性・香織に危害を加えようと企てていることを知り、父を殺害して失踪する。十数年後、文宏は顔を変え、“新谷弘一”という別人の仮面をつけ、香織を守るために殺人を繰り返していた。そして、文宏の過去を知る異母兄の幹彦や日本転覆を企むテロ組織が香織を狙い始めたと知った文宏は、ついに自身の背負わされた運命に立ち向かうことを決意するが――。

「悪と仮面のルール」に投稿された感想・評価

この作品の原作を面白かったと思った人たちは
この映像作品は納得するものだったんだろうか…
私は…
やっぱりこの作品の中核となる「悪」の定義にシンパシーを感じることが出来ず、作品にのめり込めなかった…というのが正直な感想だった

原作を読んでいない人が見ても 
十分楽しめる映像作品にはなっており
主人公の文宏と彼の生涯の想い人カオリの純粋な部分をクローズUPし
上手く構成されていたため
原作とはまた雰囲気の違う、判り易い内容に仕上がっている
二人の「純愛」が際立つ映像作品となっているから
ラストシーンにグッとくる人も多いかと思う

その反面
中村文則氏の世界観が好きなヒトは
ちょっと物足りない映像作品となってしまっているかも知れない…

終始取り巻く
陰鬱で寂寞とした独特な雰囲気を持つ原作の面白さは
残念ながら半減してしまったように感じる
少年時代の文宏とカオリの関係性が
成熟した男女間の
それも純粋な愛を育む世界をキッチリと描ききることで
絶対悪=邪の世界の片鱗がみえ
ラストの悲劇がより際立ち
文宏が強いられた邪の世界が巨悪で絶対悪の姿であればある程
文宏の仮面の下で行う悪の行為が正当化されて
絶対的悪に対する悪のルールも構築されていく…はずだったのに
巨悪で絶対悪の「邪」の姿は どこか貧弱で空虚な印象を拭えず、悪の象徴となるはずだった幹彦の姿は、心を病んだ普通の犯罪者の姿にしか見えなかった(これは演じた方の技量の問題でない)

表現という作業に付きまとう「バランスをとる」という感覚
これが ここまでこの作品の良さを削いでしまったことは
誠に残念としか言いようがない

本作品の主演の玉木宏氏はなかなかの踏ん張りで好印象
吉沢亮氏は繊細な演技でテロリスト役を好演
でも、一番印象に残ったのは
探偵さんの光石研氏の演技
最後の登場シーンのセリフは 文宏だけでなく
試写会場に居た全員の心の中の蟠りを一瞬にほぐした
このシーンは原作でもホッとする場面だったけど
実際に映像としてみるとグッと来た

単なる「純愛」物語としてはイケナイ作品のような気がするが
今の時代の表現では このカタチがベストなのかもしれない
「邪」が「純粋な愛」に浄化される物語だった
とえ

とえの感想・評価

3.0
圧倒的な支配力で息子たちを操ろうとする父親と、その呪縛から逃れるために生まれ変わる息子の物語

んー
私としては、全てにおいて食い足りなかった

毒親の影響力も、サスペンス的要素も、忘れられない恋も、テロリストの恐ろしさも

どこからハイライトがやってきて、盛り上がるんだろう…
と思っている間に終了していた…

それにしても、最近は毒親ものが流行りだなぁ
Ophelia

Opheliaの感想・評価

2.5
玉木宏の悪役を期待するなら【MW】を観ろ…と思いました。あまり事前知識なしに行ったので同様なダークさを期待していたのですが…仕上がりはただの”ラブストーリー”でした。
狂気的な部分が全て伏せられている感じもして【悪】を売りにしているのに、それを描かないのは勿体無いなとも思います。残忍シーンを見せろと言う訳ではないのですが、とはいえ肝心なシーンは全て抜け落ちているので大衆(子供?)向け感が拭えません。

原作は読んでいませんが、恐らく土台にある設定はとても面白いのだろうなと推測出来ます…ただ、映画ではそのどれもが推測の域を出ず、匂わされる事もなく進む…という感じで、正直に、勿体無いなと思います。原作を気にさせるには良いPR映画でしたw
正直、内容がわからない映画だった。理解不能。
最初、江戸川乱歩か横溝正史の世界観の内容かと思って観てあたがエロいシーンもカットされたのか鍛えた体をサービスして欲しかった。ただ、ただ玉木宏がタバコ吸ってるシーンばかりでみているほうがイライラしてしまう。
子役の女の子の大人になった顔が違いすぎてこっちが整形した?とツッコミたくなりました。
ミステリーっぽい世界観だが、なんてことはなく、主人公が金を使って初恋の相手との再会を目指すという話。
整形したのに序盤でバレてたり、ミステリーの核となる筋がボケてたり、主人公が偶然に助けられてたりで、意味不明な映画でした。
そも、「邪として育てられる」とはなんぞや?
全国の香織さんにぜひオススメします。
原作未読なのでストーリーについては特に何も言えないけど(読んでなくても理解はできる)
撮影賞と照明賞!

20171212完成披露バルト9
20180113初日舞台挨拶 豊洲×2
悪と仮面のルール
来年1/13公開ですが 一足早くレビュー。
中村文則原作小説の映画化。
日本有数の財閥 久喜家に生まれた文宏(玉木宏)は、11歳の頃に父 捷三(村井國夫)からこの世に災いをもたらす「邪」として生み出されたことと14歳の誕生日に「地獄を見せる」と告げられる。
想いを寄せる久喜家の養女 香織(新木優子)に危害が及ぶことを悟り自らの手で父を殺すも、罪悪感に苛まれ香織と離れることを決意する文宏。
十数年後、顔を整形し新谷弘一としての身分を手に入れた文宏は探偵 榊原(光石研)を雇い香織の身辺調査を始める。
香織の身に迫る危機を知り裏で密かに行動を開始するが、自身の過去を知る者達が次々と現れ追いつめられていくのであった。
愛する者を守るべく奔走する文宏の姿を通し、たとえ矛盾を孕もうと生きていくことにこそ価値があるのだと描いた作品だ。

幸せの定義とは何か
吉野家で牛丼ではなく牛すき鍋膳を頼んだ時
気になる異性とおしゃべりできた時
愛する人と結婚できた時
子どもが生まれた時
夢が叶った時
宝くじが当たった時
人によって様々で、小さな幸せから大きな幸せまで色々ある

それと同様、悪も様々だ
タバコのポイ捨ても悪
満員電車内の扉前にいるくせに一度降りようとしない奴も悪
浮気するのも悪
ドラッグに手を染めるのも悪
人を陥れたり傷付けるのも悪
誰かを殺すのも悪
だけど、ものによって罰せられることの無い悪もある
法で裁ける悪と裁けない悪がある
おそろしく不鮮明な境界線をぼくらは常に彷徨いながら生きている。

余程のバカか幸せ者で無い限り、善と悪で世の中が成り立っていることを知っている
善だけで成り立っていたら素敵だけど、綺麗事だけでは生きられないことを誰もが痛感している
だからこそ、普遍的な悪を描かれただけじゃ響かない
倫理を揺るがす程の領域にまで踏み込まなければ、観客の心は揺さぶられない

だが、今作は言葉で論じてばかりで明確な「悪」や「邪」を示してくれない
言っていることは分かるけど、行動で示してくれなければ響かない
行動が伴った葛藤でなければ心の奥深くまで届かない
悪意のその先へ、容易に踏み入ることのできない極地へは達していなかった。

文宏は確かに人を殺すけど、直接手を下さない
人を殺したことに変わりは無いが、その手を血に染めることは一度だって無かった
相手が死に絶える瞬間さえ目にしていない
その決定的な瞬間に直面する彼の葛藤を目にすることができないので、どうしたって引き込まれない
悪に苛まれる彼の苦悩にだって真に寄り添えない
ぼくやあなたの心の中にも確実に備わっている悪しき感情を刺激するだけのパワーが不足気味
トリガーとなるべきモノが描かれぬまま物語が進行するため、今一歩踏み込めない

誰もが心のどこかで無意識に悪を欲している
芸能人のスキャンダルや暴行・淫行事件なんて大好物だし、口を開けば誰かの悪口や陰口ばかり吐いている
そして、劇中においての久喜家の描き方があまりにも異質なためそれ以上のモノを欲してしまう
「邪」だの何だの言うから、見るに堪えないエゲツないモノを見せつけられるのだと思ってしまう
が、いつまでたっても描かれない
言葉頼りで具体例を示してはくれない。

14歳から顔を変える現在まで文宏がどう生きてきたかも描かれない
本物の新谷弘一に寄せて整形しているということが説明不足のため、本物の新谷に執着している刑事 会田(柄本明)との掛け合いも一瞬「?」になる
香織と過ごした学生時代を繊細に ドラマチックに描いていないから、文宏が失ったモノの重みも伝わってこない

ぼくにもあなたにも確かに宿る悪
守るための殺人は正義か悪か
境界線を越えた人間とそうでない人間の差
直視するのも嫌になる現実を、この世界の真実を突き付けて欲しかった
その上で、あのラストを 希望を感じさせて欲しかった
今作の描き方だけではどこにも辿り着けやしない
もっともっともっと堕ちていく様を、ドン底の泥沼から這い上がろうとする葛藤を見せつけて欲しかった。

玉木宏さんをはじめ、キャスト一人一人の魅力があってこそ成り立っている作品でした。

青春★★
恋 ★★
エロ★
サスペンス★★
ファンタジー★★
総合評価:C
zuzu

zuzuの感想・評価

4.0
主人公が仮面の下に隠している心情が、ストーリーの展開につれて観る側に伝わってくる。外国映画のような色調が美しい。ラストの2人が魂で会話する様子に泣かされました。
深谷守

深谷守の感想・評価

2.0
原作はすごく良かったので、脚色の難しさを強く感じた。
いかにも脚本が杜撰。せっかくの原作を全く生かせていない。
冒頭はなかなかいい感じだっただけに残念。
|<