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オー・ルーシー!のmuraのレビュー・感想・評価

オー・ルーシー!(2017年製作の映画)
3.5
マスクをかけて虚ろな目。駅のホームにたたずむ。耳元で一言ささやいた男が電車に飛び込む…先が思いやられる。この映画に救いはあるのか…

独身のセツコ。仕事も恋愛もすでに諦めたかのような毎日。ところが姪の勧めもあって英会話学校に通うことに。そこで出会った先生がジョン。セツコに金髪のカツラをかぶらせて「ルーシー」と名のらせる。そしてハグする。しかしジョンは姪とともにアメリカへ。セツコも姪を探す姉とともにアメリカへ。ジョンを追いかけて…といった話。

寺島しのぶの「おばちゃん」ぶりがなかなか。枯れた雰囲気をうまく出して。それでいてセックスシーンもあり、40代女性の「性」の部分がもの凄くリアルに伝わってくる。

対照的に姪(忽那汐里)は生に満ちあふれていて。それに対する嫉妬のようなものも見えてきて…

主人公は独りよがりで、人を傷つけてばかりで、一方でまわりの誰も優しくなくて。やっぱりどこにも救いがない映画だと思ったら…あぁ、救いが1つだけあった。役所広司演じる元刑事。あの映画の刑事とは真反対のキャラクターで(笑)

カリフォルニアをレンタカーとモーテルの旅。昔同じようなことをしたなと。アメリカを旅したくなった。