オー・ルーシー!の作品情報・感想・評価 - 17ページ目

「オー・ルーシー!」に投稿された感想・評価

面白かった。とても苦い映画である。
長年かけて築かれた苦悩であり、主人公が短期間で克服したり成長したりできる話ではないので、背筋ヒヤリとさせながらも、ユーモアをひろって笑うしかない。
そこまで期待してなかったけど、これ見逃さなくて良かった。

最初、全く主人公の内面というか、気持ちが全然分からなくて、お話としてもどこに行くんだろう、もう行き止まりだよと、何回も思ってからの、自然なストーリーの広がり。すごくスリリング。
終盤にかけて、主人公の人となりがどんどん分かって来る頃にはもう、画面の虜。

アメリカで若くから映画を学んだ監督の、洋画の様な邦画。不思議な感じの映画でした。


ちなみに、
ルーシー=寺島しのぶ
トム=役所広司 笑

いやー、久しぶりに映画館で声上げて笑ってしまった!
40代の独身中年OLが姪に頼まれて英会話教室に通い出す。英会話のアメリカ人の先生に恋をするが、ある日 先生と姪が一緒にアメリカへ旅立ってしまう。

寂しいとは言わずに殻に閉じこもりながら生活をしていて、退職していく同じ女性社員には惨めな仕打ちをしてしまう。

部屋に積まれた洋服や生活雑貨が主人公の寂しさを表現している様で、こちらも惨めな感じが滲み出てます。

恋をして、なりふり構わず相手に想いを伝えても必要とされない。

身内からも必要とされず、社会からも必要とされない。

救いようの無いお話だけど、同じく今の寂しさを我慢しながら前を向いて生きている人もいる。
主人公が誰かに必要とされる日が来れば良いな。
kyota

kyotaの感想・評価

4.2

このレビューはネタバレを含みます

ひたすら切ない。絶対ハッピーエンドで終わらないフラグ立ちまくりで、予想以上に救いのないエンディングでしたが面白かった。寺島しのぶと同世代の私、身につまされました。展開が唐突という意見も分かりますし、実際自分も特に序盤、ずいぶん性急に話が進むなと思いましたが、後半は気にならなくなりました。衝動で行動するミッドライフ・クライシスの女性を描いているのだからこれでいいのだ。寺島しのぶ、南果歩の存在感は流石でしたが、忽那汐里のナチュラルな演技も良かった
bunroku

bunrokuの感想・評価

3.0
いい加減な英会話教室、いささか問題のあるヒロイン、葛藤のある姉妹関係。考えてみればちゃんとした人物が一人も出てこないブラックな物語。よく設定され、よく計算された物語だとは思うのだけど、なぜだか乗れなかった。演技もちゃんとしているのに。作為が目につきすぎるからか。でも作為のない映画なんてないわけだし。まあ、そこそこ楽しめたからいいのだが。
死がこびりついた作品。死と生の境目が見えるような…
駅のホームだったり、崖だったりとわかりやすい。
誰しも、誰かが救ってくれるのを心の底では待ってるんだ!みたいなラストシーンだったな。なんとも言えないラスト。ちょっとまだ空中に浮いてるというか…
ごてふ

ごてふの感想・評価

3.7
テアトル新宿にて。連休谷間の平日昼の部には中高年中心に6割程度の入り。桃井かおりがヒロインを演じた短編は鑑賞済み。本作は前作を引き継いで、追加された1時間で主人公と姉・姪(と彼氏)が渡米してからの騒動が描かれる。世間の大多数の人々は、大なり小なり組織に縛られ退屈な日常を過ごしている。怪しき英会話教室に出会いや発見(変化)を求めるハイミスの主人公を笑えない。主要三女優が適役で上手い。特に寺島しのぶはインディー系の作品群で輝きを放ちますな。腕にしか刻まれることなき«愛»ぞ哀しき。誰もがハグ(抱擁)を必要としている。
ヨタ

ヨタの感想・評価

3.7

このレビューはネタバレを含みます

キャスティングの良さに内容がついていかなかった感じ。
全てのエピソード、展開が、唐突で感情移入できず。

伏線の回収も甘く思う。

残念賞で。
これは喜劇か悲劇か。
中年の、進むことも戻ることも出来ないもどかしさよ。
自分勝手で後先考えない主人公へのイライラも、もはや人ごとでなくなるのは大都会の雑踏のせいか。
冒頭、飛び込み自殺のシーンから始まる本作には全編死のにおいが漂う。
同時に、登場人物の人間臭さも全シーンにこびりつく。

喜劇か悲劇か。
希望か絶望か。
どちらにせよ、人を救うのは人だ。
南果歩がいつも不機嫌そうにブツブツ言ってる感じが良かった。最後の風呂場のドタバタが笑えた。最終的には期待感が逃げていった。