オー・ルーシー!の作品情報・感想・評価 - 2ページ目

「オー・ルーシー!」に投稿された感想・評価

結婚相手を姉に奪われたらしい主人公。
それからずっと独身。
姪に、私の代わりに英会話の学校に行ってくれと言われ、行った先の教室の男性教師に名づけられたのが「ルーシー」。
これからも通おうと思ったら、その先生と姪がアメリカに駆け落ち。
休暇を取って、探そうとしたら、姉もついて来た。

ドタバタで、何も主人公に良いことなんかなかった。
仲の悪かった姉とも、ますます悪くなって帰国。
職場も退職。
自暴自棄。

でも、最後に光が?になるといいなあ。
登場人物みんなが病んでいる。いや、疲れていると言った方が適切かも。

それぞれが思い描く様な生活を送れず、将来に不安がある。上手くいかない事が続き、段々と諦めの気持ちが大きくなってしまう。そして、そんな人生に疲れて無気力になり、生きながら死んだ様な人生を送る。
つまり現代社会に生きる多くの人達が投影された映画だった。
ルーシー(節子)、ジョン、綾子、美花、トム(小森)など観ていると、いずれかの登場人物に自分を重ねてしまうのではないか。

節子は、英会話講師のジョンからルーシーという別の名前を与えられ、今までの自分とは別の人間になる事に開放感を感じる。ルーシーという仮面をかぶる事で、今まで抑圧していた自我を解放する事となる。
先日報道された東京のハロウィンでの仮装した暴徒が度を超えた行動も、(集団心理もあるが)仮装したことで別人になり、心の内にある暴力的な気持ちが暴走したからだと思える。
誰でも現状には満足せず(多くは良い方向に)ああなりたい、こうでありたい、という変身願望の様なものは持っているものだ。

駅のシーンが3回登場するが、最初のシーンがあったので、2回目以降はハラハラしながら観る事となった。
最初の駅では、誰にも助けを求める事が出来ない人の結果。2回目以降は誰かが気にかける事で違う結果に。もし、誰も気に留めていなければ、どうなっていたかと考えると恐ろしい。
でも、現実の社会では一人孤独に悩んで疲れ切り、正しい判断ができなくなってしまっている人が多いのだろう。
誰にも気に留めてもらえず孤独だと、一人で思いつめてしまう。私は孤独を感じ、もう無理だと思う前に周りに助けを求める様にしようと思った。
そして、私も周りの人達に「どうしたの」と声を掛けてあげられる様にありたいと思う。

その様な事を考えさせる映画だったが、ところどころにブラックなユーモアがあり笑えるところもあって面白かった。
それにしても、寺島しのぶさんの演技は素晴らしいと思った。43歳独身女性をリアルに演じていた。
み

みの感想・評価

4.0
タイトル、DVDのジャケット、ストーリーの前半と後半、とてもよい!と思いました

うさんくさい立地の英会話スクール、うさんくさいレッスン、金髪の安っぽいカツラにアメリカンネーム、とてもよかった
あと、ラストの方のトムとのハグとかとてもよかった

いや、間もいいと思うのですが、途中おばちゃんのロードムービーか?となりかけたのが危うかったですね
おばちゃんと言ってもおふたりともおきれいですが
タトゥーとか、自分のことを恋敵の視野外においてあなどる若い娘に一矢報いるところとか、もうなんでしょう、この映画のすべてに漂う、いい意味で良くない雰囲気にがっちり合っててよかったですね

あと役所さんはやっぱりすごい、あれだけのシーンだけど、トムという人のことがよくわかる
それだけに、もっと日本でトムとルーシーの付かず離れずみたいな場面も見てみたかった気もしますが、いや、やっぱりこれはこれでいいんだ
よかったです
Yuri

Yuriの感想・評価

5.0

このレビューはネタバレを含みます

すごいツボにハマりました!どのやりとりもコント級に笑えるし、節子はイタ可愛いし、もう冒頭10分で名作の予感しかしないです!そして、それを最後まで見事にキープ!(*^0^*)ジョシュ、少し太ったけど相変わらずかっこいいなーあんなカッコイイ先生いたらそりゃハマっちゃうよ(笑)怪しさも満点過ぎるからついてったら売り飛ばされるとも思うけど(爆)英会話で外人名名乗らせるの、あれ昔からなんでだろう?と思っていました。自分の日本語名があるのに。この映画で、大人クラスの英会話って傍から見たら怪しい宗教みたいなんだなと知りました(爆)節子は寺島さんにしか出来ない役!痛いけど可愛くて、中年女性の内面のドロドロさが粘り過ぎずちょうど良い重さで表現出来ています。監督の平柳敦子さんが面白い経歴の持ち主ですが、彼女の危うさと面白さに寺島さんがひと手間加えて絶品にした作品だと思います。忽那汐里ちゃんの濃いめのメークもメイド姿も普段クールな役が多いのでかなりレアです(^^)南果歩さんが一人極妻みたいになっていて、小柄で大人しい役が多いけど、こういう役や粘着質な役だと一気に迫力を出してくるのが、凄い女優さんだなと思います。 節子と綾子(南果歩)、美花(忽那汐里)の間には恋愛の遺恨がありますが、ここまで真っ直ぐで危うげで物欲しげでメランコリックだったら、節子はモテたんじゃないかなと思います。ただ、中年だから瞬発力だけですけど(爆)それぞれが真実を知るタイミングが絶妙で、美花のことは本当、不運としか言えない(>_<)あのタイミングじゃなければ、自分の叔母さんが自分の元彼と寝たって知ったら一緒に大笑いしてアッパレ!って思いますもん(笑)物語だと傷心の旅の果てには受け止めてくれる男性が必ずいるけど、実際はいませんよね。小森トム(役所広司)がオアシスに見えました。イケメンのハグが砂漠に一滴の水、焼け石に水状態な作品です。ハグって安心しますよね♪
ゆべし

ゆべしの感想・評価

3.5
なんか誰にも感情移入できなかった…。
まぁでも分からなくはないなぁ、という感じ。
こうはなりたくないなぁ、と、良かった…が混じる複雑なラスト。
PAO

PAOの感想・評価

3.6
完全にマンネリしきった毎日のループにいた40代独身せつこに突如現れたジョンという新しい風。
と同時に得た“ルーシー”という新しい名前と金髪のカツラ。そして知った欧米のハグの温もり。
その瞬間から彼女の中で何かが動き出し、何かが狂い出す。
ただ毎日を消化するだけのつまらない自分と“きっと私の人生なんとなくこんなもの”を捨てる勇気。それがこの映画の醍醐味なのかな。
その結果が上手くいけばサクセスストーリーになるけど、失敗したらただ痛い奴って言われてしまう…だけど果たしてそうだろうか?
一歩踏み出して失敗した奴が一歩踏み出す事もできずなんとなく生きている奴らにバカにされて良いものだろうか?
(まぁせつこの場合は言動で、人を傷つけるものも多くあったからそれはダメだけどね。そこまでしてでも人生を変えようとした勇気だけは認める。)
『PKを外すことができるのは、PKを蹴る勇気を持った者だけだ』とイタリアのサッカー選手ロベルトが言ったものだけど、まさにそれ。
チャレンジした者には、痛みは付き物。
しかし何もチャレンジしない日々は苦しいほどに無痛で無快感。
どちらを選ぶことが幸せなのだろうか。
haruka

harukaの感想・評価

5.0
もう心が痛すぎる。
節子が痛すぎて途中苦しくなった。

刻まれた愛の刺青は
消してたけどたぶん
消えないしずっと残り続けるけど
愛しい人も姪も姉も仕事も
失った彼女はそんじゃそこらの
女とは違った強さで生きて行くの
だなと思うと羨ましかった。

このレビューはネタバレを含みます

ジョンのクズ男っぷり、ルーシーの痛さ、お姉さんのババくささ、ミカの無鉄砲さ
abemathy

abemathyの感想・評価

2.0
私、こういう「スイッチ入ると強気になる人」が苦手なんですよね。ハロウィンとかスポーツの応援とか旅先とか。だからルーシーにも寄り添えない。

このレビューはネタバレを含みます


let's ハグ 節子さん

このハグで全てがひっくり返った(´∀`)

だれか、ハグして 笑笑(´∀`)