街角のアレン

彼女の人生は間違いじゃないの街角のアレンのレビュー・感想・評価

3.5
宣材が色鮮やかで美しいのに対し、描かれていく現実はただただ無情で、無慈悲で、味気ない。
ラストに少しの希望を添えるのが映画だなという感じで、おそらくこれでも甘口に作ったのだろうなと、想像するに難くない。
また、震災や福島の仮設での生活と、彼女の心情(デリヘルで働く意義など)は少なからずリンクしているのでしょうが、別物とも、とれる気もして個人的によかった。
それは、瀧内公美さんの(演技というより滲み出てしまっているような)地味さや孤独、たくましさ、もちろん可愛さも含む、色んな魅力が相まった、他人に掴むことのできない闇が大きく在るからだろう。
なかなか受け止めるのには荷が重い気もするが、ある種とても純朴でピュアなあんな子が居たら、きっと好きになってしまう。