prisky

ブルックリンの片隅でのpriskyのネタバレレビュー・内容・結末

ブルックリンの片隅で(2017年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

自分がゲイなのかもしれない、という気付きを受け入れられずにいる男の子の、鬱々とした毎日をゆっくりとスリリングに描き出した作品。父親の死も、自らのセクシュアリティも、好きでもない女とのセックスも、虚ろな繋がりの仲間たちと過ごす気怠い毎日も、、、子どもでもないけれど大人にもなりきれない今だけ打ち上がる、花火のように一瞬に消えてしまうもの。いっそ消えてしまえばいいのに。消えちゃえばラクなのに。そうやって見ないように、自分を取り繕って生きてきた主人公。でも、さいごに、その花火の一瞬に目を凝らす。自分と向き合う、そんな意思を感じさせるラストシーンだった。
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