(前半レビューの続きです)
ストーリーは登場人物それぞれに痛みや苦しみを抱えながらも生きて、もがき苦しみながら夢や人生の道を歩んでいく、青春群像劇。菅田将暉さんの役作りにプロフェッショナルを感じます。別人のような体をつくりあげ、本当のボクサー様相を呈しています。
そして、今作品の主役とも思っている、ヤン・イクチュン。気弱で頭が弱く、過去の精神的な影響から吃りをわずわるという難役を見事にこなしています。
誰もがこの役に感情移入してしまうと思うのだが、過去作の「息も出来ない」の役柄とは、まるで別人です。若かりし頃のダスティン・ホフマンかって思った。
R15なのが惜しいですが、痛み、裏切り、友情、愛、暴力、全ての演者、スタッフ、製作陣が心血を賭した大作。今年度邦画ではマストで鑑賞すべき作品です。フォロワーさん是非スクリーンへ!