キミシマユウキ

あゝ、荒野 後篇のキミシマユウキのレビュー・感想・評価

あゝ、荒野 後篇(2017年製作の映画)
3.8
吃音症で対人赤面症に悩む健二、幼い頃に母親に捨てられ野性的に育った新次。2人は一つのボクシングジムで出会い…

芸能界の引っ張りだこ俳優
!!菅田将暉!!
主演のボクシング映画
劇場公開と共にU-NEXTで完全版として全6話を観ることが出来たので鑑賞
(前編とも合わせたレビューです。)


「人類が最後にかかる病気は、
希望という名の病気である。」


超大作でもないのに前後編合わせて5時間超えの濃厚なものは邦画では久しぶりじゃないだろうか。胸滾る男臭い作品だった。
登場キャラの人物描写を丁寧に時間をかけて映すことが出来る分、ボクシングシーンで得るカタルシスはなかなかのもの!
90分前後の時間じゃ確かにこの深い感動は味わえないかもしれない。
前編は”自殺クラブ”のシーンとか
「ん?この場面本編と関係なくね?」
とメインストーリーと絡まない話がちょくちょくあったので疑問が多かった。
しかし後編でその点と点が繋がり始めてからは見やすくシンプルになっていくので良い。でもやっぱりいらんシーンはある。
個人的にはユージ復讐戦がピークなんだけども、その後がなんとも……
濡れ場は意外と多くてお得な気分になれます。

主演の菅田将暉は鬼神の如く。
何かが乗り移ったかのように野蛮で直情的なキャラクターでとても魅力的。
ただハリウッドのボクシング映画と比べると身体の仕上げ具合にまだ甘さが見える気がした。
健二役はヤンイクチュン。
最近来てる韓国俳優、、らしいです。
許せないのはヒロインの木下あかり。
お世辞にも美人とは言えないお顔なんですが、ビックリするほど彼女と菅田将暉の濡れ場シーンが多くて誰得!!
せめてセカンドヒロインのグラドル今野杏南ちゃんと役を交代するべきだった!!ほんと誰得!!
あとはユースケ・サンタマリアやらでんでんやら木村多江等の実力派が脇を固めます。山田裕貴君はHiGH&LOWの村山君なので「行くぞてめぇらぁああああ!」て言われたかった。

とはいってもやはり長く、正直削れるでたろうシーンはなくもなかったので万人ウケはしないでしょう。
あと近未来である設定必要性を感じない。
菅田将暉のファンはライトなミーハー層の方が多いと思うのでこのディープな作品はターゲットが分かりづらいかな?

ボクシング映画好き、菅田将暉のファン、そしてブ〇なヒロインと菅田将暉の激しいエッチシーンを観たい方にはオススメの作品。