まえ

あゝ、荒野 後篇のまえのレビュー・感想・評価

あゝ、荒野 後篇(2017年製作の映画)
4.5
間違いなく2017年一番の映画!

前篇の盛り上がりのままで後篇も続けられるのか不安だったけど、杞憂だった!
物と人でごった返してる街にいるのに孤独と閉塞感を抱いて新次と健二がもがく姿は前篇に引き続き圧巻。

最後のボクシングはもうどっちが勝負に勝つとか負けるとかどうでもよくなって、ただ二人がどうなるのか目を凝らして見守ることしか出来ないくらいに引き込まれた。それをさらに後押しするあの締めくくり。観終わった後、あれで良かったとか悪かったとかでは判断出来きない二人の生き方をありありと見せつけられた。

だからこそ、前篇でも触れたことだけど物語の本筋とは関わりの薄い部分、例えば二人の物語と平行に進む健二のお父さんの話などは正直、自分には雑味に感じられてしまって仕方ない。2020年の社会の状態を描写するのに必要かもしれないけど、だいぶ映画のテンポが犠牲になってると思う。それだけが残念…

菅田将暉が自分の代表作と公言してるのも納得だし、この映画に関わってる人全員が全力で取り組んだことが肌で感じられるような映画でした!

ここまでまぁまぁ、真面目なこと言っといてあれですが僕は健二が『フォレストガンプ』のTシャツ着てるのがすごく好き。

20171123
まえ

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