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アナと雪の女王2のRAYのレビュー・感想・評価

アナと雪の女王2(2019年製作の映画)
3.9
前作があれだけのヒット作であると、どうしても比較して観てしまうのですが、僕としては今作の方がずっと面白かった。

もしかすると、たとえば、子供たちには多少難しいところがあるのかもしれないとは思う。
それは、この作品が考えながら(感じながら)観る作品だからです。
そういう意味では、全体的な評価が前作と比べてどうなるのかと言うのは分かりません。
だけど、僕はとても面白いと思いましたし、良い作品だと思いました。


“溶ける”

今作は、ストーリーはもちろん、デザインや色遣いがとても素晴らしい。
そして、その色遣いの中に感じるのが、“心”です。
優しさ、勇気、友情、愛。
様々な心が色々な場面で表現されている。それは、美しいグラフィックと共に、或いは美しい歌声と共に。
前作が“氷の映画”だとするのなら、今作はまさにそれを溶かす様な作品だと感じました。


“愛を紡ぐ”

ディズニー作品の多くでは、常に愛が語られます。
その中にあって、今作で表される愛は、より暖かい愛を感じました。
それは、氷との比較があって余計にそう感じる部分もあるのかもしれない。だけど、それだけではないと思うのです。
僕は今作のストーリー、とりわけラストに関しては素晴らしかったと思っているのですが、その理由はここで描かれた愛の形が素晴らしかったからでしょう。

親から子へ。兄弟へ。恋人へ。友人へ。垣根を越えて、すべての人へ。
愛は紡がれて行くものなのだと思います。
愛を感じ、紡いで行こうするものなのだと思います。
きっと、世界は優しさや愛で溢れている。
少なくとも、優しさや愛を求めている。
だって、『アナと雪の女王』は世界中で多くの人が観たのだから。

映画のようにはいかないかもしれないけれど、優しさも愛も、感じたら与えられるような人になりたい。


今回は吹替版を鑑賞したのですが、松たか子さんはじめ、非常に素晴らしかったです。
また、IMAX鑑賞を選択したことも正解だったと思っています。
字幕版も是非鑑賞して観たいです。

良い映画でした。
観て良かった。



2019.12.15
グランドシネマサンシャイン池袋
IMAXレーザー/GTテクノロジーにて再鑑賞

東京にお住まいの方々は、こんな映画体験がいつでも出来てしまうのかと心の底から羨ましく思いました。
スクリーンがあまりにも大きくて大興奮。当然、素晴らしい音響。
…あぁ、羨ましい。

音響と迫力がさらに際立ったことで、エルサの力強さをより強く感じました。
そして、“歌”に形を変えた、心の叫びが体中を駆け巡るような。

やはり、映画を100%引き出してくれる環境と言うのは大事なのだと再認識することとなりました。
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