ケイスケ

アナと雪の女王2のケイスケのレビュー・感想・評価

アナと雪の女王2(2019年製作の映画)
3.8
評価別れてるけど良いじゃない!確かに精霊やノーサルドラのこととか「ん?」とよく分からないままポンポンと話が進む部分はありますが、前作とセットでアナ雪の物語が真に大団円を迎えた内容です。

今回は少し大人向け…というより全体的にちょっと暗くて怖い。メインキャラたちもかなり追い詰められますし『イントゥ・ジ・アンノウン』のイントロも不穏ですよね。前作から5年経っているので前作を見た子供たちの年齢経過に合わせたんでしょうか。

今回良かったのはキャラクター全員に見せ場があったこと。各々が役割をしっかり果たしているため、前作ではあまり見せ場が無かったクリストフが活躍していたのも嬉しい。クリストフが歌う場面は70〜80年代の曲に絶妙にダサい演出が重なり面白い。ディズニー映画でクイーンのパロディやるのかよ!

また本作で一番スポットが当てられるエルサの葛藤の乗り越えも良かった。ダークシーの荒波を超えていく場面はエルサファンの小さい子は泣くと思う。しかしこのあとの水の精霊ノックを乗りこなすエルサは最高の美しさですね。

オラフは「消える消える詐欺」のため正直復活するとは思っていましたが、この消える場面は見せ方が上手いのか少しウルっと来た。ラストのオラフを元に戻すときのアナとエルサのやり取りも良いですね。やっぱりアナ雪はこの台詞で締めないと。

前述したように少しストーリー展開は雑…とまではいかないんですが、ちょっと飲み込み辛い部分もあって精霊が何だかよく分からないうちに「第五の精霊」の存在を示唆したり、戦争を引き起こすきっかけになった人物も明らかに掘り下げ不足です。決して完璧な続編とは言えません。

でもファンとしてはとても満足のいく続編でした。曲のパンチ力不足は否めませんが正直前作は、『レット・イット・ゴー』をはじめ奇跡的な完成度の楽曲ばかりでしたからね。もし3を作るならアナを中心としたストーリーが見たいです。良作でした!