タスマニア

ライオン・キングのタスマニアのレビュー・感想・評価

ライオン・キング(2019年製作の映画)
4.0
2019年157本目。

かなり良かった!

「動物」と「ミュージカル」という自分が好きな要素が詰まった物語ということあって、そもそもだいぶ贔屓目なんだけど笑
そういった意味では、動物の動きがアニメーションに落とし込まれたアニメ版にもそこまでの思い入れがあるわけではないのも正直あった。
物語としての「ライオンキング」はとても好きだけど。

まず冒頭の Circle of life からタイトルまで。
冒頭数分の出来事だけど、思わず拍手したくなった。
ミュージカルの舞台だとここで拍手が起こるのだろう。

メインテーマでもある「命の輪」が胸に響く楽曲の素晴らしさと、動物たちのリアルな仕草、そしてシンバを掲げるあの名シーン。
素晴らし過ぎた。ここで名作であることを直感した。

他にも "Hakuna Matata", "The Lion Sleeps Tonight", " I Just Can't Wait to Be King" 等の名曲が流れてくるだけでもう心踊るからな。
しかも歌唱シーンの映像も素晴らしいしな。

映像面で言うと、「アニメでのキャラクターたちの表情が CG で表現できるのか?」と心配していたが
そもそも本物の動物にちゃんと表情あるのだから、忠実に再現したら感情が見えてくるものだった。
ネコ科の動物の表情はとても魅力的なので、そのままキャラクターの感情に現れていて感動した。ナラとかに関してはちゃんと美猫だった。
何より、全動物が可愛い。愛おしい。動物好きの自分には最高のご褒美。

ムファサとシンバの会話がいいんだよなぁ。
それはムファサが生きていようと死んでいようと、どこにいようと父子の対話や父親像の見せ方がどこか人間界とは違うし、どこか人間界に通じるものがあり、一番グッときた。
とはいえ、実はスカーもヴィランとしてかなり好き。
シンバとの関係性や不遇・卑屈・妬みの象徴としての存在感や、キャラクターデザインにも現れているその悪役性とその最期含めてめちゃくちゃ優秀笑

余談だけど、ハイエナが卑劣で肉を横取りする動物のイメージがついたのはライオンキングからだよなー。
本当は狩りが上手で、狩りが下手なライオンに獲物を横取りされる不遇の動物なのに笑
タスマニア

タスマニア