ほのか

ライオン・キングのほのかのレビュー・感想・評価

ライオン・キング(2019年製作の映画)
3.7
前半:★3.6 後半:★4.0
総評:間をとって★3.7

いや間取れてない。それほど前半がしっくりこなかった。



なんでこんなに前半に違和感感じるんやろうかってずっと観ながら考えてて、結局絶対にこう!とは言い切れんけど、おそらくの理由が2つあって、1つ目がほとんどアニメそのまますぎて「これ実写する必要あった!?」ってなったこと。ディズニーの技術と金の力は今更見せつけていただかなくてももう嫌という程知ってますから!

2つ目が子ライオンの違和感。これがなんの違和感なのかの理由とつながりにくくて。違うかもしれんけどたぶん、思考していることが変な感じするんやと思います。アニメは"そういうもの"として観られるからあんまりなんとも思わんかったけど、"""子ライオン"""が考えて悩んで喋って反発するというあまりにも人間臭すぎる挙動が、リアルすぎるCGにくっついて、私に違和感を感じさせてもやもやをのこしたんじゃないかなと思います。何故、子ライオンだけに違和感を感じたのか、それはおそらく私が「子ライオンは親の背中を見て反射で生きる術を学んでいくもの」だと思い込んでいたから。もちろん大人のライオンもこんなにも考えてるものだとは思ってませんが、子ライオンにはない経験がある。ある程度の予測ができるようになってると思うんですね、経験から予測するということはある意味思考だとも思うので考えているという描写にそこまで違和感を感じなかったのだと思います。挙動や言動は人間臭すぎるのに、目の表情は動物ぽくほとんど変わらず表情と言葉の不一致を感じた(人間の表情って目の動きがすごく需要なんだなあってこんなところで学んだ)のもへんてこでした。




一転後半!
ティモンとプンパァめちゃくちゃいい。良すぎて脳が溶けた。この2匹のスピンオフ作ろ。こっから考えることをやめた。良いものに理由などない。直感だ!!良いから良いのだ!!!ライオンは寝ているがアニメよりも長尺で感謝!!!めっちゃすき。ライオンキングですきなのはティモンとプンパァとハイエナ3兄弟なんですが、ハイエナ兄弟の楽しい要素がアニメに比べて薄めな分存分にティモンとプンパァの楽しい要素が盛り込まれてて映画観に来てよかった〜!!って後半になってやっと思えてホッとした。
ハクナマタタを歌い上げる動物たちの様子、全く違和感ない。この曲は動物が歌うからこそ説得力がある。ハクナマタタ!って思わないと過去を捨てきれないのは人間だけであって他の動物たちは過去に縛られないのが基本やと思う。だから動物たちが個々を思い合っている姿とかは印象にの頃と思うんですよね、めずらしいから。
あと後半の良かった点は、アニメだと強引に持っていってたお話の展開がオリジナルエピソードによって上手いこと繋げられてたこと。猿(私この猿怖いんよ。狂気ぽいやん…?)がシンバみつけるのとか、ナラがシンバみつけるのとか、スカーの恐怖政治に反発したいライオンたちとか。ほかにもあったかもしれんけど、この辺はアニメ観たときたしかにちょっとおや?と思った〜!って思い出したところでした。