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ライオン・キングのYACCOのレビュー・感想・評価

ライオン・キング(2019年製作の映画)
3.5
実写版ライオンキングの公開を前に、劇団四季のライオンキングを鑑賞。(といってもわざわざタイミングを合わせたわけではなく、チケットがとれたのがたまたま公開の前の週だったのだ)映画のサントラや劇団四季のサントラを聞きながら公開を待った。それがいけなかった。さらに、本当は字幕版で見たかったのだが、時間がうまく合わずに吹き替えで鑑賞。これもいけなかった。

ということで、実写の映像は素晴らしく。モフモフの子供時代のシンバはそれはもう可愛いし(登場した時、隣の席の方が思わず可愛い!と声をあげていたくらい)、強い父ムファサも良かった。そして何よりCG映像とは思えない大自然とその中を生きる動物たちの映像に魅せられた。そこは本当に素晴らしい。すごいぞ、“超実写版”。

しかし、だ…見ていて、いや、聞こえてくる言葉にふと感じる違和感。それを確信したのは、「ハクナマタタ」だった。子供だったシンバが成長し、青年として登場するシーンで「悩まずに生きることさ~♪」と高々に歌い上げた時にが気がついた。そうだ、私は、劇団四季のサントラを聞いてその歌詞で覚えてしまっていたのだ。アニメは昔みていたけれど、それよりも大人になってから見て聞いていた「心配ないさ~!」が刷り込まれてしまっていたのだ。映画鑑賞後、帰宅してアニメを見てみれば「心配ないさ~!」とは言ってない。恐るべし、劇団四季。
それに加えて吹き替え担当の俳優さんたちの歌がどうも心もとない。いや、否定するわけではないのだけれど…しかし、やはり本職の方の歌とは何かが違う気がする。(アニメから引き続きのムファサの大和田伸也さん、ナラ役の門山葉子は歌も良かったと思う)アニメの時は特に思わなかったのは、子供だったからか、劇団四季を見る前だったからか…ああ、やはり字幕にすべきだった。ビヨンセの歌も聞きたかったし。と、ひとり心のなかで後悔にくれながら最後まで鑑賞。

この映画を楽しむならば、字幕での鑑賞を強くおススメする。
今回の吹き替えキャストも悪くはないのだけれど…悪くはないけれど、格別良くはないと思う。でも、それもどうなのかと思う。俳優さんだからこのくらいでOKではなく、俳優さんなのに!というのを見る側は期待をする。それが出来ないならば本職の方を使って欲しいと思う。(と、今回初めて思ってしまった…)字幕版は見ていないけれど、ビヨンセやドナルド・グローヴァー等期待できるキャストが揃っているし、サントラを聞いていても期待は高まるばかりだった。本当に字幕にて鑑賞すべきだったと改めて後悔に暮れてしまうのだ。
私も、字幕版をもう一度みてからレビューを残したほうがいいのかもしれないが、まずは吹替え版を見た感想をつらつらと…なんか、こんなレビューですみません。
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