高楊枝

ライオン・キングの高楊枝のレビュー・感想・評価

ライオン・キング(2019年製作の映画)
2.8
技術開発的な映像作品なのかな?
なんだか粗が気になってしまう映画だった。。

リアル指向に着地させたCG映像が悪さしてるとしか思えなかった、、

見た目や動きがデフォルメされたセルアニメであれば、「王子の成長物語」を描くために「サバンナのライオン」をモチーフとして使用することが成立するが、
ここまでリアルにやられると、「サバンナのライオン」に「王子の成長物語」をくっつけたような感じ。

手段と目的が逆転してるんでないかなあ。。と。

リアルだから、
全ての命は循環してるとか言いつつ、
ライオンが王国作っててあらゆる動物から善として描き、一方でハイエナは悪と見なされる構図だったりが受け入れにくいし。。

そこを許容しても、
同じ動物たちは、シルエットも色も近いから、声で判別するしかない時も多く、
表情も豊かとは言えず(動物なんで)カッコ悪いカメラワークで感情表現を補完してるような印象が強く、感情移入までのハードルが高い。

でもティモン(ミーアキャット)とプンバァ(イノシシ)はユニークな見た目なので、多少救われた。

シナリオ的には、こうなったらこうせざるを得ないよなあみたいなところがやや見受けられてしまいなんとも。驚きは少なめ。(オリジナルもそうだと思うけど)

シーンごとの構図などは良かったし、背景色での意味の持たせ方も悪くなかったんだけど。

CGは凄いんだけど映画としては、うーん。と首を傾げるしかなかったのが正直な感想。

好意的に見れば、ディズニーのリアル指向CGでのチャレンジ的な位置付けの作品なのかもしれません。

しかし、幼少期シンバはかわいいけど憎たらしい奴でした。そりゃスカーも怒るわ笑
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