骨折り損

ライオン・キングの骨折り損のレビュー・感想・評価

ライオン・キング(2019年製作の映画)
3.7
超実写も伊達じゃない。

マジですごいな、ライオンキングの実写化って。途中で脳がバグりそうになった。目に入る映像は完全にディスカバリーチャンネルなのに、動物たちが普通に人間の言葉で歌って踊ってる。
「???!」
えっ俺が今見てるのってなんぞ?
何度も、我に返ってしまった。
正直、うまく出来すぎてて不気味の谷を思いっきり棒高跳びで飛び越えて、「めっちゃ鮮明に覚えてる変な夢」に着地した。

映像はもう本気ですごい。
でもリアル過ぎるが故に、最早違和感があって笑ってしまう。
まずプンバが臭そうすぎ。
彼はそれで悩んでいるようだから、可哀想だけど、しょうがない。画面に出てくる度、ウッてなった。4DXで見てたらなんか匂いあったんだろうか。だとしたら、普通ので見てよかった。
そして、虫キモすぎ。
ハク〜ナマタタ〜とか愉快に歌いながら、岩ひっぺがえすと、超実写昆虫たちがウヨウヨ蠢く。そしてそれをムシャムシャ食うとかもう見てられなかった。
「うんクリーミー!」
うぉおぇ。

あと、ライオン見分けつかなすぎ。
ナラとシンバの母親とかもう。
はい、一緒です。人間には見分けがつきません。シーンの感じで理解するしか。
これは結局、作品を通して致命的なことにも繋がる。

リアル過ぎる動物の顔って、違いも分かりづらければ、表情も分かりづらいから、感情移入がしづらい。耳に入る人間の声で感情の理解はできるけど、笑ってるシーンとか全然目笑ってるように見えなかったり、共感性がどうしても低かった。

これは映画として大問題だ。
多分これが大きな要因で、僕は個人的に感情が揺さぶられることがなかった。

結果、極限までリアルな動物たちを見て、それがちゃんと「ライオンキング」してて、すげえとはなる映画だった。
でも正直、実写だからいいって部分はなかったのは事実。実写だからキツい部分はけっこうあったけど。
ただ超優秀な大人たちが、莫大なお金を使って世紀の大実験をしたと考えれば、面白い。

その実験の結果、人間にはまだまだ受け入れられないものがあることを発見した!

THE LION KING
どん!