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機動戦士ガンダム THE ORIGIN 激突 ルウム会戦のcinematrekのレビュー・感想・評価

2.5
前作もそうなのだが、ガンダムらしくない演出が目に付く。
変なユーモアやコミカルなものは求めていない。
ガンダムはシリアスな人間ドラマ・戦争ドラマだったはず。
必死に生きる人々、人間関係、それぞれの思惑が、絡み絡んで大きな幹をなしていた大河ドラマ的な作品だった。
オリジナル版で描けていなかったキャラクターの過去の掘り起こしは、まあまあとして希薄な人間関係をベースに、不要なエピソードがあるもんだから、余計に退屈な場面、演出が目についてしまう。
それに、このキャラクターこんな性格だったか?という疑問まで生じてしまう。

モビルスーツ、艦隊、ミノフスキー粒子などの開発に関しての描写がもっと詳細に語られるかと思いきや、やたらと開発が早く、あっと言う間に完成形となり、大戦艦部隊が出来上がりと、なんかチグハグな印象。

と、苦言が多いがよかった点もある。

艦隊士官の登場だ。
TV版のエピソードの場合、突如としてキャラクターが登場することはよくある。そして、その回だけでいなくなる。
オリジンでは、TV版の前章にあたるので、各地に配属される前の士官達の姿を目にすることができる。
壺が大好きなあの方や、たった3分でリック・ドム隊を全滅させられたあの方などなど。
思わずニヤリとせずにはいられなかった。

これから!というシーンで終わってしまったこのエピソード、さて次はようやく赤い彗星と白いモビルスーツの対決が見れるのか?!
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