けーはち

機動戦士ガンダム THE ORIGIN 激突 ルウム会戦のけーはちのレビュー・感想・評価

3.6
機動戦士ガンダム THE ORIGIN 第5作。宇宙世紀(ガンダムの正史)では何が起こるか当然承知の上で、安彦良和絵があのクォリティのままで動くという感動!+ジオン&ザビ家を中心に据えた歴史の再解釈を試みる大河ドラマの感覚で毎回観るが、やはり漫画なら気にならないテンポはアニメ映画になると少々冗長で、冒頭あらすじも長く(映画全体で80分程度のランタイムなのに前回までのあらすじ10分以上とっちゃっていいの?)、話がなかなか進まない。ハモン・ラルが啖呵を切ってジオン兵を追い出した後のピアノ弾き語り歌の尺の取り方(何で2コーラス歌い切るの、場末の酒場で戦を憂う妙齢の女性という雰囲気作りのためならワンフレーズで良いじゃん)やドズルやガルマの漫画絵そのままコミカルなリアクションは、正直、緊迫感を増した戦争ドラマに水を差す。しかし、それでもシャアがザクをマニュアル操作に切り替えてトップスピードで連邦艦隊へ突入するくだりでは震えたし、次作の期待がいや増すばかり。