すとんこ

機動戦士ガンダム THE ORIGIN 激突 ルウム会戦のすとんこのレビュー・感想・評価

3.0
「機動戦士ガンダム(ファースト)」の前日譚を描くシリーズ第5弾!
宇宙世紀0079年1月3日の宣戦布告から1月10日のコロニー落としまで(一週間戦争)の、地球連邦とジオン公国の戦闘を中心に、それに関わる人々のドラマを語るって話☆

「かくして″一年戦争″は始まりました」って映像として見せてくれるのは嬉しいけれど、相変わらず尺伸ばしのムダなドラマパートが目立つシリーズですね。不快。
(″アムロ″パート、″セイラ″パート、″ランバ・ラル″パート全て不要!)

ジオン側の、非人道的な作戦を如何に遂行したか?っというのが今回の重要なテーマであり、そこはなかなか良く描かれていたと思うのですが、ガルマとドズルの描写が酷すぎる!軍を束ねる将官とは思えないアマチャンっプリに閉口します。未熟なガルマ、人情派のドズルというキャラクター性を際立たせたいというのは分かるのですが、それにしても安すぎる演出の数々に激萎え。ファーストで描かれる彼らは、もっと自分の立場や体裁をわきまえているキャラクターとして描かれていました。
(富野さんなら絶対にこんな脚本書かないって言うかこんな仕事受けないか…)

タイトルの「ルウム会戦」ってうたってますが、内容は冒頭で触れた通り、ジオンの″ブリティッシュ作戦(コロニー落とし)″が決行された″一週間戦争″のお話がメインで、″ルウム戦役(敢えてこう呼称します)″は次回に持ち越し。タイトルのつけ方間違っとる。

それにしてもシャアがラストに吐いたセリフ
「神よ!わたしにひざまずけっ!!」
ってそんなこと言うかね!?
(富野さんなら絶対にこんな脚本書か…ゴニャゴニャ…)

絵の豪華さと内容の薄っぺらさのギャップがエグ過ぎる。

わたくしは決して″富野信者″ではございませんが、あらためて彼が手掛けた作品の偉大さ、いや、「ファースト」の神がかった完成度の高さを実感させてくれる一本(* ̄ー ̄)☆

(などと苦言しか書いてませんが、それもこれも″愛ゆえ″ということでご容赦下さい。拾うべき点も沢山あるシリーズですし、それなりに楽しんでおります。念のため…)
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