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ボヘミアン・ラプソディのmanamiのレビュー・感想・評価

ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)
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QUEEN。名前は知ってる、もちろん。でもそれだけと言ってもいいくらい。作品中に流れる曲は知ってるもの何度も聞いたことがあるものばかりだけど、これらをQUEENの曲と認識していたかとなると、我ながらかなり怪しいところ。私のQUEENに関する知識は申し訳ないけどこの程度。
だから今作が大ヒットしてた当時、「よく知らないバンドの映画を見てもなぁ」ってスルーしてました。
でもこれ、意外とバンドの話じゃないのね。今作で表現してるのは、バンドという結果でなく、彼らの絆を繋ぎ止めている音楽という手段や道筋。そして血縁と仲間という二つの家族との結びつき。他のミュージシャンが一切描かれないのも、その姿勢ゆえだろう。
ボヘミアン=ジプシー。または、伝統や慣習にとらわれず、自由で放浪的な生活をする人。
ラプソディ=叙事詩。事件や伝説や英雄についての韻文。
ボヘミアンラプソディはQUEENの代表曲のタイトルであり、そのバンドを強力に率いた男の生き様を表す言葉でもある。
物理的にも精神的にも放浪し続けたスーパースターが探し求めていたものは、実は最初からすぐ近くにあったという、青い鳥なお話。
そんなわけで、QUEENを知らなくても楽しめるし、余計なゴチャゴチャが少なくて分かりやすい。エンドロールもめちゃくちゃかっこいいし、マイアミと名前を授けられた彼がプロデュースしてるってこと?熱いな。
そしてそして、ブライアンメイめっちゃかっこいい。何あのコミュ力、統率力、判断力。惚れるわ。

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