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ボヘミアン・ラプソディのKYのレビュー・感想・評価

ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)
3.7
ブライアン・シンガー監督作。

数々の名曲で知られるロックバンド、クイーンのボーカル、フレディ・マーキュリーの伝記映画。華々しい軌跡の裏の知られざる真実を映す。シンガロング上映も有り。

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QUEENのファンではないし、一番好きな曲が彼ららしくないChicの曲もみたいなディスコ曲『Another One Bites the Dust』なわけだが話題になりそうなので見てみた。

数年前QUEEN +アダム・ランバートのライヴを観た時、QUEENほど日本で強力なアンセムを持った海外のバンドは現存しないよなーと思った。

OASISのサリキャウェイとかもフェスで盛り上がるわけだけどあくまでもロック好きにとってという話で、誰もが聴いたことあるというレベルのアンセムをQUEENは持ってるわけだから次元が違う。

そんなQUEENの映画なのでやはり強力すぎるアンセムをシンガロングする事に特化した内容というか、フレディ・マーキュリーのエピソードも全ては歌詞に昇華するためにある様な感じだった。

そこは良い。QUEENというバンド自体の人間関係への深堀りが無いのは残念だが、QUEENの映画としては正しい有り方だ。本当に曲重視ならばだ。しかし曲重視な映画なはずなのに『曲の省略やカット多さ』が気になった。

作品内でも言及されてるが『ボヘミアン・ラプソディ』はひと続きの長い尺の中で曲調の変化の激しさを見せるのが魅力なはずが、6分ぶっ通しで一曲歌われる瞬間ってなかった気がするのだが。

他の曲もそんな感じなので、個人的には有名アンセムにテンション上がるけど、途中で切り上げられてテンション落ちる、その繰り返しになってた。冗長でもいいから特大アンセム数曲は全部聴きたかった。

例えば通常上映は観客を飽きさせないために省略して、シンガロング上映はフルで歌うとか分けても良いのにと思った。
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